“ヒアリング力”
私はデザインのお仕事をさせていただくようになって20年以上にもなりますが、やっと最近身に染みて感じることがあります。その一つは「デザイナーにとって一番大切なものは“ヒアリング力”」だということです。
これは、昨年「プリプレス部」から「特販部」に移動したことも大きな理由です。「特販部」の場合、原稿を頂いてからデザインすることも多いのですが、ざっくりとお客様のお話だけをお伺いして、それを形にしたり、お客様のお話をお伺いする前に、あらかじめラフ案を提出し、それをお見せしてから、ご要望をお尋ねし、実際の制作にとりかかるなどの、“ヒアリング力”が非常に重要になってきます。
また、デザインの受注からチラシ等の完成まで(校正等)の間のお客様とのやりとりも重要です。制作途中において、お客様が売りたい商品が売れてしまって在庫が無くなり、レイアウトが変わってしまったり、また、それによってデザインの方向性も変わってしまったりと、紆余曲折する中で、「如何にお客様の言わんとすることを掴むか」が重要になってきます。
そもそも、「商業デザイン」自体がコミュニケーションツールなので、この“ヒアリング力”というコミュニケーションの一つの要素をさらに高められるよう、これからも日々邁進して参ります。
特販部/shirohi
2016年9月6日|働く人達