赤いか、青いか
自分と他人とは違っていて、自身と全く同じ人間はこの世界に存在しておりません。
当たり前過ぎることです。
ですが案外意識していないとすっぽりと抜けてしまうことではないでしょうか。
外見、内面、思考といったものは言わずもがな、
個人の感覚というものにも差異があるでしょう。
例えば同じ雲を見たとき、羊に見える人もいれば綿菓子に見えるという人もおります。
「山を見て」と言われ全体の輪郭を眺める人がいれば、
頂上の一点のみに視線を向ける人もいることでしょう。
このように個人の感覚や行動原理が違っているのですから、
同じもの見ているつもりでも実際は全く違うものを見ている可能性もあるのですね。
それは印刷における色味という点においても同様のことが言えるのです。
同じ紫色を見ても、赤味強く感じるのかはたまた青味かと、
どうやら個人個人でそれぞれ違うようでして、
そんな違いがあることなんか当然のように最初からなんとなくわかった気でいましたが、
実際のところは この職種に携わっていなければここまでの実感を得ることは
難しかったろうと思います。
ですから、いかにしてお客様のイメージに合う相応しい色合いを出すのかという点を、
今日も皆で意見を交えながら模索中。よりよい品質を求めて試行錯誤の毎日です。
印刷課 k.t
2020年7月31日|働く人達