校正ノート拾遺「時候の挨拶」

手紙やはがきの冒頭には、
時節を表す「・・・の候」との時候の挨拶を置きます。

冠婚葬祭、同窓会などの案内状や
退院、近況などのお知らせ等の制作を承りますと、
原稿に時候が書かれている場合と
書かれていないのでこちらが適宜選択する場合とがあります。

月ごとに、
1月 初春  新春  寒冷
2月 立春  厳寒  余寒
3月 早春  春暖  春雪
4月 陽春  桜花  暮春
5月 新緑  薫風  立夏
6月 初夏  向暑  梅雨
7月 仲夏  大暑  酷暑
8月 盛夏  晩夏  残暑
9月 初秋  新涼  秋冷
10月 仲秋  秋涼  紅葉
11月 晩秋  落葉  向寒
12月 初冬  師走  寒冷
などがあります。

来月ですと、
上旬から中旬にかけて「盛夏の候」、
下旬あたりから「晩夏の候」がふさわしいかと思います。

その他に、8月7日が「立秋」ですので、
7日以降なら「立秋の候」が使えますね。

また、立秋を過ぎてから使えるのに、
「残暑の候」もあります。

合わせて「暑中見舞」も立秋を過ぎると
「残暑見舞」となるので、
これは注意が必要です。

【参考】
挨拶状の体裁について、「校正ノート No.3」に書きました。
ご参照くだされば幸いです。

デザイン部 中里

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