縦目と横目

木材のように、紙にも目があるという事をみなさんはご存知でしょうか。
思い返せば学生時代。
配布された通知を折ってみると、何となく見た目がよろしくないものがあったような気がします。

これは用紙の目と折る方向が合っていなかったため、きれいに折目が付かなかったのです。
薄い紙であれば抵抗は少なく、違和感を覚える程度でしょう。
しかし紙の厚みが増すにつれ抵抗は大きくなり、紙の折りにくさは顕著になります。
そのため綺麗に折れずに見栄えが悪くなってしまうのです。


紙の目は、縦に持って紙が立てば、その目は縦目。紙が丸まって、だらんとすれば横目と判断ができます。

二つ折りチラシ、三つ折パンフレット、会報・書籍等の商品の場合、例えば二つ折りにすると、紙の目に添って折れば綺麗に折れますが逆の目なら紙の折り目がギザギザになってしまい見栄えが悪く商品になりません。

新人の時に用紙の確認不足で、営業さんにお叱りを頂く苦い経験をしました。一度ミスをすると、二度としないものです。

印刷物を美しく仕上げるために。
用紙の種類も重要ですが、実はもう少し細かいところから始まっていたのです。

印刷部 K.T

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