本物のデザインと印刷!

来年2月平昌冬季五輪メダルが21日、ソウルで公開されました。
「アスリートの情熱と努力を意味している」朝鮮半島を象徴する韓国語のハングル文字がモチーフとなっており、首にかけるレースは伝統衣装の素材。ケースは伝統家具をモチーフにした丸みがあり木材をいかした物で、とても高級感があり、素敵なデザインです。

五輪といえば2020年に開催される「東京オリンピック」
当初選ばれていた2020年のエンブレムは、他作品と酷似していると白紙撤回に!デザインに携わっている人々には、心に闇が広がる幕開けとなりました。
いろいろありましたが再公募にて野老朝雄(ところあさお)氏の作品「組市松紋」(くみいちまつもん)が選ばれましたね。
「組市松紋」は、日本の伝統色である「藍色」で古き良き「粋」を表現し、さらに異なる三種類の四角形は、枚数や角度を変えることなく「オリンピック」から「パラリンピック」に変わるという計算されたデザインでした。

「東京オリンピック」で忘れられない1964年の五輪エンブレム!
手掛けたのは「ニコン」のポスターシリーズや企業ロゴデザインでお馴染の亀倉雄策氏(1915〜1997)
大胆にレイアウトされた「赤い丸」と金色で描いた五輪のマークは“シンプルながらも強いメッセージ性が備わっている”と絶賛され、赤と金は豊臣秀吉の陣羽織にも見られた配色。
伝統とモダンが融合したデザイン!このポスター1枚で“日本でオリンピック開催”と一目瞭然!“まさに神業”

日本初のグラビアポスターに隠された日本の印刷技術
さらに発表された第2号ポスター

出典:東京オリンピック委員会オフィシャルサイト

印刷はカラーを4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)で表現しています。このポスターは一見4色に見えますが、実は7色印刷!
グラビア多色印刷は当時日本初の試み。日本の高い印刷技術力と誇りがあったからこそできたポスターでした。

ソフトやハードと言っている時代ですが、本物のデザインは至極単純なんだ!と
「東京オリンピック」でまた一つ勉強させられました。

デザイン部 93

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