デジタル+職人技
ワタシの担当している印刷機【KOMORI LS440】には、仕事の切替時間や損紙を限りなくゼロに近づけるためのシステムが接続されています。
このシステムは、CTP刷版時データやCIP4データから算出・蓄積されたプリセットデータによる【一発見当・一発色合わせ】を目指したものです。おかげで、立上げ時の損紙の削減や準備時間の短縮などの資源節約へ役立っています。
開発者さんには申し訳ありませんが、この先端技術に私たち職人の【長年の経験と知恵】が加わってこそ、より高い品質を生み出すことが出来るわけです。
デジタルだから絶対、アナログだから確実…そういう時代ではなく、両方の合体をどう使いこなせるかになってきています、印刷の世界も。
CIP4とは
The International Cooperation for the Integration of Processes in Prepress, Press and Postpress Organizationの略。
米国司法省および連邦取引委員会に標準化団体として登録されている非営利組織でプリプレス・プレス・ポストプレスの工程統合管理のための国際標準化団体のこと。CIP4の前身であるCIP3は「プリプレス(Prepress)」、「プレス(Press)」、「ポストプレス(Postpress)」の生産工程におけるデジタル統合化を提唱したものでしたが、CIP4ではそこに「プロセス(Processes)」を追加提唱し、印刷業務全工程のデジタル統合化のことです。
印刷部/高野
2016年10月29日|ワークフロー