玄米四合

 雨ニモマケズ
 風ニモマケズ
 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
 丈夫ナカラダヲモチ
 慾ハナク
 決シテ嗔ラズ
 イツモシヅカニワラッテヰル
 一日ニ玄米四合ト~

 先日ラジオである詩人が宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を朗読するのを聴いていましたら、「玄米四合」をげんまい「よん」ごうと
読んでいました。
 これは、げんまい「し」ごうではなかったかと気になったので、調べてみました。

 漢字「四」の読みは、常用漢字表によると 
 シ:四角・四季  よ:四人・四日  よつ:四つ角  
 よっつ:四つ  よんかい:四回 となっています。
 
 四合という容積の古典的読み方は「シゴウ」。「四十七士」
「四書五経」「四十九日法要」と同じ読み方になります。
 宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」の「玄米四合」も
「玄米シゴウ」。
 「四斗樽」の読み方は、一般には「よんとだる」。これを昔は「しとだる」と呼んだかは不明です。「しと=尿」なので、これを忌んだのかもしれません。

デザイン部 中里

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