それでも残したいもの

最近の名刺は当社ではオンデマンド印刷が主流になっています。
データから直接アウトプットでき、
インクを使用しないため乾かす時間が不要などの利便さから
名刺やハガキなどの印刷は他社でもオンデマンドに移行している会社は非常に多いです。

さて、当社には名刺印刷用の「サンオフ」というアナログ印刷機があります。
かなり古く、当社でも私より先輩になります。
こちらは名刺サイズに切りそろえられた台紙に、直接印刷する機械です。
(現在では名刺印刷が主流ですが、本来はハガキも印刷できます)

先に述べたオンデマンドの機械は大型機なため、
名刺のサイズは小さ過ぎて機械に対応しておらず、直接は印刷できません。
A4サイズなどの紙に印刷してから、名刺サイズにカットします。

話はサンオフに戻りますが、最近紙業者様に紙の発注をする際に、
「その紙は廃盤になりました」と返答されることが増えてきました。
サンオフに使用する「最初から名刺サイズに切られている紙」の需要が減り、
結果、生産されなくなってきているようです。
以前の書き込みで触れたことがありますが、
手漉き和紙の台紙や木の皮など、名刺の台紙には面白いものが結構多いです。
こういうものは今後の需要としてさらに減っていってしまうかも知れません。
しかし、だからこそ「ここぞ」というときに目を引くのは確か。
完全に消えないように守っていきたいと考えています。

皆さんも、アナログ印刷の良さを感じてみませんか?
和紙名刺等を持ってみたいという方、ご相談お待ちしております。

デザイン部:りこピン

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