名刺のサイズ
日本の名刺のサイズは一般的に、長いほうが91mmで短いほうが55mmです。
このサイズはコピー用紙やノートに使われるA版やB版、
また写真などの縦横比率と比べると、かなり細長い形になります。
A版、B版の縦横サイズ比は「半分に折っても比率が変わらない」
というルールに基づいて決められたサイズだそうです。
確かにA3(420mm×297mm)を半分に折るとA4(297mm×210mm)になります、
これは納得です。
なぜ名刺は細長いサイズなのか?
諸説あるようですが、「尺貫法に基づいている」というのが一般的なようで、
長辺の91mmというのは尺貫法で、3寸にあたります。
(寸とmmはぴったり置き換えることはできないので、おおよその数値です)
手に収まりの良い3寸というサイズを基準に
そこから黄金比【(√5-1)/2 :1】 で割り出したのが、短辺の55mmとなります。
※難しい計算はさておき、一般的に黄金比とは
人の目に美しいと感じる、座りの良い比率のことをさします。
現在でも意外なところに尺貫法が生きているのですね。
ちなみにアメリカなどでは一般的に長辺が89mm、短辺が51mmと日本より少し小さく、
「胸ポケットに入れやすいサイズ」が好まれているそうです。
デザイン部:りこピン
2018年6月15日|豆知識