活版印刷
ルネサンス期の三大発明というものをご存知でしょうか?
世界史で触れた方も多いでしょう。これはヨーロッパに多大な影響を与えた技術のことで「火薬」「羅針盤」「活版印刷」の三つを指します。
印刷、厳密には活版印刷技術ですね。大雑把な説明にはなりますが、活版印刷術とは一文字一文字の印鑑を組み合わせて文章を作り、それを紙に写し取る印刷法です。
現代でも用いられている所があり馴染みのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?この手法自体は古くから存在していましたが、当初、日本では余り定着しませんでした。
というのも、ヨーロッパではアルファベット26文字が基本ですが、発祥の地である中国や日本などの漢字文化圏では用意する活字(上記の印鑑)が膨大なため、増刷の難しさや活字の作成など印刷までの労力など様々な問題があったのです。
日本で本格的に普及し始めたのは明治以降、組み合わせた印鑑の束を簡単に保管できるようになってからでした。
紙型という、印鑑束の文字列を型に取る技術が発達したのです。これによって原版の作成が可能となり、今まで困難であった増刷が容易になったのです。
そして今日のデジタルを主流とした印刷技術の登場までの長い間、出版物を支えてきたのです。
昨今では紙媒体からWebへ移行するものも少なくありません。
そういった時代のニーズにも応え、活版印刷のように長くお客様の印刷物を支え続けていけるように、社員一同日々精進しております。
印刷部 K.T
2017年11月9日|豆知識