間違いやすい慣用句

「骨を折る」「油を売る」「間髪を入れず」など
二つ以上の語からなり、全体として特定の意味をもつ表現を
慣用句(成句、イディオムとも)と言いますが、
間違って覚えているものも結構あります。

そんな慣用句の例をあげてみると、

×明るみになる ⇒ ○明るみに出る(「明るみにする」も誤用)
×足元をすくう ⇒ ○足をすくう
×頭を傾(かし)げる ⇒ ○首を傾(かし)げる
×怒り心頭に達する ⇒ ○怒り心頭に発する
×上にも置かぬ ⇒ ○下にも置かぬ
×後ろ足で砂をかける ⇒ ○後足(あとあし)で砂をかける
×思いもつかない ⇒ ○思いも寄らない
×押しも押されぬ ⇒ ○押しも押されもせぬ、押すに押されぬ

×風下に置けない ⇒ ○風上に置けない
×数えられるほどしかない ⇒ ○数えるほどしかない
×脚光を集める ⇒ ○脚光を浴びる
×公算が強い ⇒ ○公算が大きい

×采配をふるう ⇒ ○采配を振る
×消息を断つ ⇒ ○消息を絶つ
×心血を傾ける ⇒ ○心血を注ぐ(「全力を傾ける」と言う)
×雪辱を晴らす ⇒ ○雪辱を果たす

×堂に入(はい)る ⇒ ○堂に入(い)る
×飛ぶ鳥跡を濁さず ⇒ ○立つ鳥跡を濁さず
×取り付く暇もない ⇒ ○取り付く島もない

×二の句が出ない ⇒ ○二の句が継げない
×熱にうなされる ⇒ ○熱に浮かされる
×乗るか反るか ⇒ ○伸るか反るか

×物議を呼ぶ ⇒ ○物議を醸(かも)す

×間が持たない ⇒ ○間が持てない
×目鼻が利く ⇒ ○目端(めはし)が利く

etc.

デザイン部 中里

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