製本の種類について
ますはご自身の近くにある本を手に取って紙をまとめている部分をよく見てみてください。
小さい紙の束が幾つも重なって見えたりしませんか?
印刷してから最後の本にする過程で何枚もの紙を束ねてひとつの本の形にしていくのですがその工程を「製本」と呼んでいます。
製本には、上製本と並製本の2種類があります。
上製本は中身を糸でしっかりと綴じ、別仕立ての厚い表紙でくるむ方法。
並製本はパンフレットやカタログ、雑誌などによく使われる簡略な方法です。
並製本と言ってもいろいろな方法があります。その種類は大きく分けて5種類あります。
●糸かがり製本
●針金トジ製本
●無線綴じ製本
●アジロとじ製本
●袋とじ製本
今回は●針金トジ製本と●無線綴じ製本について説明します。
針金トジ製本には平綴じと中とじの2種類があります。
【針金トジ製本 平綴じ】
平綴じは1冊分を重ね背の近くをホッチキス等の針金でとじる。
【針金トジ製本 中とじ】
中とじは表紙と本文を合わせて開き、背の部分から針金で閉じる製本方法です。
ページ数が少ない冊子などに用いられる製本方法です。
身近にあるパンフレットなどはこの製本方法が多いと思います。
無線トジについて説明します。
【無線綴じ】
糸や針金などを用いず背の部分を3mm断裁して凸凹のキズを付け柔軟性のある合成樹脂等のノリで固め表紙をくるむ製本方法です。
使用目的に応じて製本方法はことなります。
次回は糸かがり製本などについて紹介したいと思います。
商品部 まるきん
2016年7月26日|豆知識