消えゆく言語

先日3月23日、ロシアの軍事侵攻を受け、ウクライナ大統領ゼレンスキー氏が国会で
オンライン演説を行った様子が衆議院サイト、テレビ等で配信されていました。

ゼレンスキー氏の母国語はウクライナ語。
在ウクライナ日本大使館のホームページ「エピソード集」によると
”ウクライナではロシア語も通用するが、ポーランド語との共通のものが多く、
旧ソ連時代のキエフではウクライナ語を話すと田舎者と思われたそうです。
ただ、今の憲法ではウクライナ語が国語であると明記され、
大統領もウクライナ語を話すことが条件となっています。”
と、紹介されています。
どの言語を母国語とするのかは、その国にとってとても大切なことと今回感じました。

日本は母国語の日本語を使うことで、日常生活に困ることはほとんどありません。
通じない時があるとすれば、地方により変わる方言ではないでしょうか。

先日ラジオで世界中で急速にマイナー言語(規模の小さな言語)が消滅の危機に瀕している!
というニュースが流れていました。
言語とは永い年月をかけ形成された大切な文化。その文化を守ろうと2009年ユネスコが「消滅危機言語」を発表しました。

日本は関係ないと思っていましたが、日本も8つの言語が「消滅危機言語」に登録されています。
アイヌ語,八丈語,奄美語,国頭語,沖縄語,宮古語,八重山語,与那国語
特に「アイヌ語」は【極めて深刻】な消滅危機言語に登録されているとのことです。

当たり前のように耳にしていた言語(方言)が、今後聞くことができなくなる。
ラジオを聴きながら、日本の大切な文化であり財産でもある<言語>を一つでも多く残していきたいと感じました。

デザイン部 93

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