小満

明後日5月20日(水)は、二十四節気の「小満(しょうまん)」です。

小満とは、草木が茂って周囲に満ち始めるという意味で、
あらゆる命が育っていく時期を表しています。

江戸時代の暦の解説書である「暦便覧」には、
「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」とあるそうです。
「盈満」とは、物事が十分に満ち足りることです。

次の節気、芒種(6月5日)までの期間を表すこともあります。

また、七十二候では、
5月20日(水) 蚕起食桑「かいこおきて、くわをはむ」
蚕が元気に桑の葉を食べ、成長する頃
26日(火) 紅花栄「べにばな、さく」
古くから染料に利用されていた紅花が咲く頃
31日(日) 麦秋至「むぎのとき、いたる」
麦の穂が黄金色に色づき実る頃
と言われています。

「麦秋」は、「むぎあき」・「ばくしゅう」とも読み、
初夏の季語でもあります。
秋を穀物の実る時ととらえ、夏でも麦の秋と言うのです。

校正担当 中里

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