校正瓦版

7つのポイント

こんにちは。晃南印刷校正担当の中里です。
弊社サイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。

ここでは、私が校正をするときに気をつけていることをいくつか書いていきたいと思います。
お客様が校正をされることを念頭にこんな点に注意していただければと思えるところをポイントにして参照いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

そもそも校正とは
何でしょう。


校正とは、
原稿と制作者が出力した校正刷りを引き比べて、原稿どおりにできているかを チェックすることです。
原稿と違っているところがあれば、赤い筆記用具で直しを入れていく作業です。
誤字・脱字がないかを見るのが、先ずはメインとなりますね。

お客様からご注文をいただき製品にする際、既に以前同じご注文をいただき版があるときは「再版」、版はあるけれど社名や住所の変更、内容の更新、仕様が変わるなどがあって新たに版を起こすときは「改訂」、そして、一から全く新しいものをつくるときは「新版」の扱いとなります。

お客様に初校をお出しする前に社内で校正することを内部校正=内校(うちこう・ないこう)と言います。

内校が終わり、そのまま校了という場合は「当方校正=当校」、お客様に初校をお出しする場合は出し方によって「先方校正=お客様のもとへ直接お持ちする」、「メール校正」、「FAX校正」、お客様が弊社に来られて校正をする「来社校正」などがあります。

お客様の校正が終わり直しがなければそのまま「校了」となります。
直しがあれば再校、そこでまた直しがあれば三校・四校…と続いて、直しがなくなれば「校了」、直しがあるけど後はこちらに任せていただけるということならば「責任校了=責了」です。

名刺の校正が
一番こわい!?


校正にはさまざまな品種の校正刷りが回ってきますが、最も神経をつかうのが名刺の校正なのです。

もちろん何にしろミスは許されませんが、新版の名刺ほど気をつかうものはありません。

名刺の普通サイズは99×51mm。
ここに入る文字数は言ってみればたかが知れているわけで、そんなに時間もかかるわけではありません。

ですが、ここに盛られる情報はどれも貴重なものばかり。

一般的に名刺と言えば、
社名(ロゴマーク)・郵便番号・住所・TEL・FAX番号・肩書・氏名・E-mail・WEBサイトURL・営業品目などですが、じっくり慎重に校正をしなければなりません。


1. 人名は必ず確認を!

人の名前は特に気をつけます。
名刺に入る文字の中で一番大きな文字になりますので、ミスがあると飛びきり目立ってしまいます。
逆に大きな文字だから見逃してしまうという校正の陥穽がここにあります。

原稿の文字が読みとりにくい、FAX原稿だとそういうこともありますね。
そんな場合は確認すること!

異体字が使われていないか?
氏名にふりがなをつけるなんてこともよくあります。
つけるときは、読みはあっているか?
人の名前の読み方に一般というものはないので、原稿になければ確認していただくことが必要になります。


2. 異体字に注意!

異体字とは、意味や発音は同じですが、字体を異にする文字のことです。
氏名によく使われる、たとえば、

「さいとう」の「さい」は、「斎」? 「齋」? 「斉」?
「わたなべ」さんの「なべ」は、「辺」? 「邊」? 「邉」?
など。
(「わたなべ」さんには、異体字ではないけれど、「渡部」さんもありますね)

【参考 「みんな「わたなべ」さんですが……」】

姓ばかりでなく、名の方にもありますよ。

「隆」か? 「隆」か?
「徳」か? 「德」か?

左と右の字の違いがわかりますか?
右の漢字の旁(つくり)の中に、横棒が一本入っているのです。
左が「新字(常用漢字)」、右が「旧字」になります。
分かりづらいですけれど、旧字を使ったお名前の方だと横棒一本なければ失礼になってしまいます。

関連を
見逃さない!


3. 住所と郵便番号はセットで

会社が移転して住所が変わるということがあります。

その際、名刺・封筒などの住所を変えることになりますが、原稿に住所のみが書かれている場合がよくあります。もちろん、制作では原稿どおり新たな住所に直します。

が、ここで注意することは、同じ町であればそのままでいいのですが、町が変われば郵便番号も変わるということです。

郵便番号を調べるのに、一昔前は「郵便番号簿」を繰らなければなりませんでしたが、今はPCで郵便番号の検索サイトにアクセスすればすぐに分かりますので、簡単です。

関連でいうと、「目次と本文中の見出し」もあります。

冊子もので目次が付いているときは、目次のページと本文の当該ページが合っているか確認します。
もちろん、その前にページが順番にふられているかを確認します。


4. 直しの反映

1ヶ所に直しが入っているとき、他に同じ直しが必要な箇所はないか、確認します。
冊子ものでは特に違うページに同じ語が入っている箇所が多数ある可能性があるので、それら全てを直すようチェックします。

「あれ、これって
 違うんじゃ?」


5. 原稿が間違っているかも 校閲の必要

原稿どおりに直してあればそれでいいかというと、一概にそうとも言えません。
地図が新しく変わっている、名称が変わっているなんてこともあるので、原稿の内容をチェックしなければならないときがあります。

最近の例で言いますと、三菱UFJ東京銀行が三菱UFJ銀行と名称が変わった、というのがありましたね。
コンビエンスストアのサンクスがファミリーマートに漸次ブランドを変更するなんてこともありました。

誤字脱字等を直すことを校正といいますが、こうした内容のチェックのことは校閲といいます。
間違った情報を載せるわけにはいきませんので、校正者は校閲の仕事も行っています。

「なんか、
 違和感が…」


6.「てにをは」のチェック

いわゆる「てにをは」が変わると意味が変わるか、あるいは意味が通じなくなる場合がありますので、通読しておかしなところがあれば、直します。

【参考 「助詞の使い方でニュアンスが変わる」】


7. 素読みでつまるのは、何かがある

原稿どおりにつくられている、ということで一旦は内校終了となりますが、最後にひととおり素読み(すよみ)をすると、結構気づくことがあるのです。

原稿によらず文章を読むことを素読み(すよみ)といいます。
先の「てにをは」もそうですが、素読みが順調に進まないときは、どこかがおかしいと気をつけなければなりません。

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