担ぐなら、神輿じゃなくて、縁起だね

先日すりごまを作ろうと思い、すり鉢を用意して「さ〜て、ごまをあたるか!」「ん?ごまをあたる?」。する!ではなくて、なぜ「あたる」なんだろうか?

古くから日本人は「言霊」を信じていました。

言葉には霊的な力が宿り、良い言葉を使えば「良いこと」が、悪い言葉を使えば「悪いこと」が周りに影響を与えると信じられておりました。

そのため、日本人は縁起を担ぐ言葉「縁起言葉」を用い、「忌み言葉」を避けてきたのが今日に残っているのでございます。

例えば「スルメ」

すり鉢と同様に「するめ」の「スル」は「スル=お金をする」という意味を持つため、「あたりめ」という言葉に言い換えて縁起を担いでいます。

 

他にも「縁起を担ぐ」言葉はたくさんありますよ。

「おから」= お空 何もなくなってしまうという意味から「卯の花」

「梨の実」= 無し という意味を持つため逆の意味を持つ「有りの実」

「切り身」= 切る(切腹)を連想させるので「刺身」(刺すのは良いのか??)

「猿」= 去る 人が去るなどの意味から「エテ公」エテは「得て」や「得手」などの意味をもつ

「シネマ」= 死ね を意味することからアメリカ生まれの「キネマ」

「鏡割り」は「鏡開き」、東京の「亀無(梨)」は「亀有」、「葦(あし)」は悪しから「葦(よし)」など、沢山の縁起言葉があります。

最近では女子高生=JKの「あざまる水産」=「ありがとうございました→ あざ→ あざまる(水産は磯丸水産からきた言葉)」とか、「草生える」=(笑) をネットで wwww と打ち込んだ表記が「草が生えた状態に見えるから」など、独特な進化をとげているJK言葉もいいですが、言霊を大切にしてきた「日本人、半端ないって!

デザイン部 93

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