トンボ

皆さんこんにちは、商品部の虎次郎です。
毎日暑かったり寒かったりで気温がなかなか安定しませんね。
体調管理も大変ですから、皆さんも風邪などひかぬよう気を付けてくださいね。

さて、今回は「トンボ」についてお話をさせて頂こうかと思います。
トンボと言っても虫のとんぼではありませんよ。
印刷の業界用語の中にトンボという言葉があります。

はてさてトンボとは何ぞや。
トンボとは簡単に言うと見当を見るための印みたいなものです。
印刷の場合は刷り出しの見当を合わせるためにハリとクワエの調整をするのですが、
その時に見当が合っているかどうかを、そして両面印刷の場合、裏と表の見当が合っているかどうかをトンボを見ながら確認します。

1枚1枚重ねた束の状態でトンボが上から下まで綺麗な直線になっていれば見当が合っているということになります。
特に版数の多いカラー印刷の場合、トンボの4色が合わさっていれば品質に問題がないということです。

嘘発見器や心電図の波形の様になっていれば見当が合っていないということになります。
ちなみにこの見当が合っていない状態を「ハリ飛び」といいます。

そして印刷の後工程である製本の場合は、断裁位置の確認などをトンボを見ながら確認します。

トンボとはカギカッコを縦横に3ミリづつずらして重ねたような形をしています。
3ミリ外側にずれているカギカッコを外トンボ、内側にずれているカギカッコを内トンボといい、
印刷物のバランスを見ながらこの3ミリの間で断裁する位置などを決めてゆきます。

印刷にしても製本にしてもこのトンボが重要な役割を果たしているんですよ。
少しでも良い商品を作るために私達は毎日このトンボとにらめっこしています。

商品部:虎次郎

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