マーケティングのお話 その2

前回は、マーケティングとは市場を作る活動だとお話しました。
今回は印刷業界におけるマーケティングについてのお話です。

基本的に印刷物というのは、目的があって作られるものが殆どです。
印刷会社はお客様から「こんなものを作りたい」というオーダーを受けて、価格やデザイン、作成期間などの条件をクリアして製作します。
もちろん、そこには厳しい価格競争や高い品質が要求されるのは言うまでもありません。

それに他の業界のように、新しい技術を使った製品やサービスを作れば、それが売れるという事も、あまりありません。

どんなに新しい素材や、革新的な印刷技術を駆使して様々な商品を開発しても、そこに印刷物を作る目的がなければ売れないのです。
(ただし書籍、雑誌に関しては若干異なります、内容が目的にあたるので。)

昔は、物を売るための告知方法としてチラシなどの印刷物が作られました。
しかし、今ではその告知方法も多種多様になり、紙媒体になかなか効果性を期待できず印刷物は減っています。

だからこそ印刷業界にもマーケティングの考え方が必要になります。

印刷物を作るのではなく、印刷物が必要な状況、目的を作り出す。
これからの印刷会社は、視点、考え方を変えていかなければ生き残れない、そんな厳しい状況にあるのです。

次回は「どうしたら仕事を作れるか?」をテーマに書いてみようと思います。

ではでは。

営業部 高林

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